すでにあなたが持っている自前の安定剤の使い方

 

リラックス

 

マクスウェル・マルツ/ダン・S・ケネディ

 

 

 

 

あなたが家のソファーでくつろいで居るときに突然電話が鳴りました。

あなたは無意識に反応し、急いで電話に出ます。

これは電話が鳴った外部刺激があなたを「動かした」ことになります。

 

リビングのソファーでくつろいで本を読んでいたあなたの心理状態は電話のベルによって突然変更を余儀なくされました。

 

しかし、ここでそのシグナルを完全に無視する選択もできます。

最初の通り、あなたはリビングでリラックスして本を読み続けられます。

 

 

次のメンタルイメージを想像してください。

外からの外部刺激のパワーに打ち勝つために効果的です。

 

 

「あなたは静かに座っている。電話は鳴っているが、そのシグナルを無視し、動かない。ベルの音に気付いているが、気にしたり、従ったりはしない。外からのシグナル自体に、あなたをコントロールしたり動かしたりするパワーはない。にもかかわらず反応してきたのは習慣に過ぎない。その気になれば反応しないという新しい習慣を身に着けることもできる。反応しないということは抵抗したり努力したりすることではない。何もしないということは何かをするのをやめてくつろぐことである。」

 

 

 

私たちは多くの外部刺激に習慣・感情をコントロールされています。そうした習慣を改めることで、

ストレスを回避し、リラックスすることができます。

 

よくあるのは交通渋滞でのイライラですね。これは外部刺激によって感情がコントロールされているのに過ぎません。

やるべきことが多かったり、ストレスがかかると、自分をコントロールされてしまうことになるのです。

 

パブロフの犬の実験をご存じの方は多いと思いますが、

餌をあげる前にベルを鳴らすことを繰り返すと、犬はベルを聴いただけで唾液がでるようになるというものです。

習慣的反応です。

 

私たちはこのパブロフの犬のように

習慣的に反応しつづけているのです。

ですが、私たちは犬ではありません。

 

反応せずにリラックスすれば、条件反射を無くすことができます。

大切なのはどんな気がかりな刺激を受けても

「電話にでないといけないわけではない。放っておいていいのだ。」と自分に言い聞かせることです。

リラックスしたまま反応しないという心を習慣ずける引き金になります。

筋肉が完全にリラックスした状態で人間は怒りや恐怖の感情を持つことができません。

 

 

ストレスや緊張からの解放に「心の避難豪」をおすすめします。

現実逃避です。

せわしく感じたり、緊張しているときに

数分間だけでも効果があります。

 

 

 

 

時間の無駄ではなく、時間の投資だと思って

「いまから自分の心の中の静かな部屋で休もう。」と自分に言い聞かせます。

目をつぶって、いまから心の部屋に入ります。

心の部屋に向かって階段を上ります。

そのときに「今、階段を上っている、ドアの前まで来た。ドアを開けて中に入った。」と

イメージを自分に語りかけます。

 

イメージの中のビジョンを鮮明にします。

静かで落ち着いている部屋です。お気に入りのソファーに体をあずけて

完全にリラックスしています。安らいでいます。

邪魔は一切入ってきません。何も心配することもありません。

心配は階下に置いてきたのだから。

ここでは急ぐ必要も悩みも決断も一切ありません。

 

現実逃避は私たちにとってはある程度必要なものです。

現実逃避=リラクゼーションです。

リラクゼーションは人間の本来の安定剤です。

それは「反応しないこと」ということです。

 

これが不安やストレス、恐怖に対してのケミカルな精神安定剤よりも

体に優しく本来みんなが持っている安定剤です。

 

習慣を少し変えるだけで、その成功経験が

心に刻まれ書き換えていきます。

それは人生において連鎖反応を起こし、

どんどんとマイナスの感情は無くなっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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