おじいちゃんが一匹のハエになった話

 

生命は受け継がれる

 

私が中学2年生のとき

祖父が他界した。

おじいちゃん子だった私にとって

それは耐え難いことだった。

棺桶に蓋をして

釘を石で打ちつけるときに

はじめて祖父が死んだということを

自覚し大泣きした。

そして命の尊さを始めて知った。

 

葬儀が終わり

また普段と変わりない生活に戻った。

私は期末テストの勉強があり

夜、自分の部屋で机に向かっていた。

 

勉強をしていると

一匹の大きなハエが

部屋を飛んでいることに気付いた。

 

私はその大きなハエを

外に出してあげようと思い

窓を全開にしたが

そのハエは一向に外に出ることはなく

私の部屋をずっと飛んでいた。

 

私は思った。

「おじいちゃん?」

 

私はおじいちゃんが

ハエになって会いにきてくれたのだと

思った。

 

私の部屋には

私と大きな一匹のハエ。

 

私といつも一緒にいたときの

とても平和な時間が流れているようだった。

 

私は窓を全開に開けたまま

期末テストの勉強を再開した。

 

とても和やかだった。

 

気が付くと

大きなハエは部屋から居なくなっていた。

 

私に寂しさは無く

とても穏やかだった。

 

姿形は違うけど

こうしておじいちゃんと

また再会できたことに

喜びを感じた。

 

姿形が見えないけど

いつも心の中にいてくれる

いつも私の後ろで

見守ってくれていると

思うようになった。

 

大人になった

今も変わりはない。

 

常にそばにいてくれるから

がんばれます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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