リモネン洗剤のデメリット

 

リモネンについて

 

柑橘類に多く含まれるリモネンという成分は

人に精神的なリラックス効果を与えてくれます。

リモネンは洗剤の中にもよく含まれており、油汚れが良く落ちます。

 

天然成分で洗浄力もあり、掃除には最適な成分のリモネン。

オレンジジュースを絞った後の皮にも多く含まれるので

原料の再利用としてエコな感じもしますね。

 

ただこのリモネンを良く調べると

全てが良いと言い切れない部分があります。

 

人目線では最高にいいのですが、

自然を考えるとそうでは無いようです。

 

 

  リモネンの魚毒性

 

リモネンは水生生物に対して非常に強い魚毒性があります。

0.7mg/Lで魚の半分が死んでしまいます。

1Lに対して0.0007gです。

ミジンコは0.4mg/Lで半分死にます。

またリモネンは生分解性が悪く、川に流れた場合は長期的に生命に影響を

及ぼします。

 

微生物に対しても強力な抑制効果があり、

大量に流すと微生物が死活してしまいます。

みなし浄化層、合併浄化槽処理の場合、タンク内の微生物に影響があります。

タンク内の微生物が死活した場合、汚水がきちんと分解されないまま川に流れることになってしまいます。

 

 

  人体への影響は?

 

リモネンは当初発がん性があると示唆されていましたが、その後の研究結果によりそれは否定され、むしろ抗がん性があると言われています。

リモネンは光毒性があります。

紫外線に当たると有害化し皮膚に炎症を及ぼします。

 

 

猫ちゃんには有害!

リモネンは猫に有害です。リモネンを分解することが出来ず、少しの量で死ぬ可能性があります。猫はリモネンの臭いを非常に嫌います。猫ちゃんと一緒に住んでいるご家庭の方はなるべくオレンジ系の洗剤や香料を使わないようにしましょう。

 

 

 

作る責任、使う責任

 

人が扱う成分としてリモネンは便利ですが、一方で環境に影響を及ぼす危険性もあります。

人は効率性や利益性を考えます。

ただ自然の法則から外れてしまうことは良いことだとは思いません。

0.0007g/Lで魚が死んでしまう成分です。

微生物が死活するほどの成分を微生物が分解するのは時間がかかりますので、長期的に水中に残ります。

 

オレンジ洗剤で汚れは良く取れますが、

お魚さんやミジンコさんからすると、毒殺されると思うでしょう。

 

ただ、土壌の場合は揮発性があるので、易分解性です。分解というか揮発のようです。地上では良いけど、水中は毒。この辺の問題ですね。調べないと出てこないです。

 

天然成分100%で生分解性があるというキャッチフレーズは間違って

いないのですが、ネガティブな部分がある。それを言うと売れませんしね。

 

でも言って欲しいですよね。

 

こういうことが沢山あるんです。

 

例えば、『天然植物由来の洗剤』とかですが、

これは合成界面活性剤を植物を原料に作りましたというものです。

もちろん石油でも同じものが作れます。

ではその天然植物をどのように生産しているのかはあまり説明ないですよね。

 

 

https://hutangroup.org/palmoilより参照。

 

ちなみにほとんどの合成界面活性剤の魚毒性は

1mg/Lくらいで半分死にます。

今の合成界面活性剤はリモネンと比べると生分解性がありますから

下水場や浄化槽で98%が分解されるようです。

浄化層や下水場があったらの話です。

 

 

私は洗剤への疑問から色々と深堀してきましたが、

結果的に、自分の食べるものだったり、そこから農業のことや

医療のこと、微生物やウイルスのことなど、どこから入っていっても

最終的に一つの事柄についてなんだと気づきました。

 

今ではそれが軸となり

色んな疑問や問題についての線引きを理解し、その一線は超えないように

少しずつ考えるようになりました。

その行為は周りの人々や自然に対しても優しく、もちろん自分にも優しい。

そして未来の地球に住んでいる人にももちろん優しい。

 

テレビ、広告に踊らされず、その商品を自分の線引きで購入すること、使うことを

意識すると、結果的にいい行いをしていると思います。

100%は無理だし、全てのことを正確に線引きするのは難しいかもしれないし

自分も出来ないですが、少しずつでいいので意識していけば大分良くなると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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