石鹸と合成界面活性剤の論争について弊社は
中立で考えております。
石鹸の歴史は古く、今から5,000年前。
一方、合成界面活性剤はわずか100年。
歴史で言うと、圧倒的に人間が使ってきたのは石鹸。コロナの様に、どうなるかわからないワクチンを打つとかではなく、人間にとって有害なものではないと言う証明になる。また、合成界面活性剤も100年経っているので、ある意味問題ないということになるだろう。最近では界面活性剤の生分解性も向上しており、日本においては下水が85%も普及しているので昔のように川が泡でブクブクになるようなこともない。
肌にとっては石鹸が圧倒的に良い。石鹸は肌に付くと、界面効果が下がるから、それ以上肌に浸透していかない。一方、界面活性剤が肌に残ると、効果を持続し続けて肌を痛める可能性がある。
とはいっても石鹸でも肌を痛めることもある。
石鹸はPRTR法の中に入った。
界面活性剤と同じ危険性のある物質として国が認定した。
陰謀だと騒いでいるが、それに理由があるのも分かる。
石鹸は川に流れると一瞬で無害化する。魚は石鹸水の中でも生きられるが、界面活性剤水の中では生きられない。生命にとって害の少ないものは石鹸ということだ。無害化。これは無害な物質に変化したという意味である。石鹸カス、スカムだ。
石鹸カスは水に溶けない。なので、大量的に使って良いかというとそうでは無い。
また、石鹸は効果がすぐに下がるので、合成界面活性剤よりも多量に使うことになる。
そこで問題になるのは油だ。
今の石鹸と合成界面活性剤の主な油はパーム。 そのほとんどがマレーシア、インドネシアで森を切り開いて生産している。 森に住むオランウータンやゾウ、トラたちは焼畑によって死んだり、生活する場所を奪われた。
世界的人口の増加により、パームの消費量は今後一気に膨れ上がる。
パームは洗剤が20%、加工食品が80%の割合で使用されている。
今後、このパンクしたパームを人間はどう生産していくのか。ここが問題なのだ。
洗剤業界はパームを少しずつ違うものに変えていく必要性があると思っている。今後としてはバイオが研究開発されているが、高価で普及するのには時間がかかる。
パームの量を現状維持して、これ以上森を切り開いて欲しくはない。だから、なるべくパームの使用量を減らすことが大事なのだと思う。
油は他からも取れる。大豆、オリーブ、沢山あるが、これはこれで、大量的に作るとなると、また森を切り開いてとなる。
ここまで考えると、石鹸がいい、合成界面活性剤が悪いと一概には言えない。石鹸の方がより多くのパームを使うから。
ということで、弊社は中立の立場を取り、お互いの良いところを取り、デメリットを少なくすること、石鹸と合成界面活性剤が寄り添うことを考える。いわゆる複合型である。
パーム油で生活している人もいる。
パーム油が悪いわけでは全然ない。やり過ぎがダメなのだとおもう。都会の街並みを見るとわかるだろう。どれだけ行き過ぎた状態か。
その為には持続可能な物質を求めることを考えるべきであり、人間は自然に寄り添うべき。