地球はエントロピー増大の自然法則に従って汚れていく運命になっています。
エントロピー増大の法則とは、物質の無秩序さやランダムさを表す物理量です。
洗浄プロセスでは、汚れや不純物が洗浄剤や水によって取り除かれます。
この過程で、汚れが固体表面から液体中に移動し、よりランダムに分散されるため、エントロピーが増大します。
液中に分散された汚れを元に戻そうとしても不可能ですよね。
洗浄プロセスの原理はCHAT理論といって
C=ケミカル 化学反応
H=ヒート 温度
A=アジテーション 物理力
T=タイム 時間
これらが組み合わさったものになりますが、
そこにはエネルギーが発生しています。
このエネルギーの投入とエントロピーの増大を通して
汚れが取れる仕組みになっています。
このエントロピーの増大は自然の法則なのですが、
それを加速させているのは人間です。
キッチンは洗剤を使ってこすってキレイにはなったけど
汚れは洗剤とともに増大され、見えない場所に移動されただけです。
キレイにすることは人間にとって良いことなので
キレイにするのですが、その分違うところを汚してしまっていることを
理解して行うのと、無知な状態で行うのとでは
エントロピーの増大の加速化に如実に出てくると思います。
汚水や洗剤は液体なので分かりにくいですが、
例えば、家の中で出たごみを家の外にポイ捨てしているのと
あまり変わらないと思ったらどうでしょうか?
簡単にポイ捨てします?
しないですよね。
洗剤も沢山あります。
石鹸ベースもあれば合成界面活性剤もあります。
あとは使用する量、キレイにする回数でも変わります。
エントロピーの増大の減少に一生懸命頑張っている
のは微生物です。
でも100%ではないのです。
微生物がいなかったら今頃地球は破滅しているでしょう。
自分だけで成り立っているものではない。
今こうしていろんなことができるのも
自分だけでは成しえないことなのです。
それが前提なのです。
後世にキレイな地球を届けるためには
現代の人間がそのような感覚をスタンダードに
もって各自が行動するしかありません。