親父との思い出

リラックス
僕は愛媛県新居浜市というところで生まれ育った。
海の近くに家があり、ベランダから瀬戸内が見えていた。
僕が小学生の頃の夏のある日、オヤジはボロボロの小さな船をもらってきた。
モーターは無くて、手漕ぎの船だ。
手漕ぎの魯の船。
オヤジは船の傷んだ所を直し、キレイになった船はいつでも海に出れるように砂浜に置いてあった。
ある日の夜オヤジが、「いまから準備して夜釣りに行くか!?」と誘ってきた。
そして僕とオヤジはエサを買いに行き、海へ行った。
瀬戸内は波が無く、ベタっとしている。
ベタなぎだ。
微かに風でなびく波に月の光が反射している。
光はこの月の明かりと、手元を照らす懐中電灯だけ。後は真っ暗だ。
砂浜から船を引っ張り、
海まで持っていって僕が先に乗り、
オヤジはズボンをめくり上げて海に入り、
勢いをつけて船を押し、飛び乗った。
船はゆっくりと海の上を沖に向かって進んだ。
オヤジが魯を漕ぎ出した。
ゆっくり波を捕まえながら押したり引いたり。
「お前もやってみるか!?」と言われ
僕に魯の漕ぎ方を教えてくれた。
だいぶ沖まで来てポイントにつくと、
イカリを下ろした。
生きたままの魚を入れる網カゴを海に投げ、
オヤジは仕掛けを僕に教えながら作り
エサをつけてくれた。
浮き仕掛けで浮きは赤く点灯していて、
海の上をプカプカ浮いている。
すると、浮きがギュンと下がり
僕は一気に合わせた。
釣れたのはカサゴやメバル、アコウなど
面白いように釣れた。
それ以降釣りが大好きになって、オヤジと毎週船で夜釣りに行くようになった。
月夜と闇夜の海は雰囲気が全然違った。
闇夜の海は本当に真っ暗だ。
月夜の海はキラキラしていて優しい感じがした。
リラックス。
リラックスしている時はどんなときだろうと
考えだ時にふとこの場面が出てきた。
月夜の瀬戸内の海に船を出し
沖に行って浮きを垂らし、
あたりがくるまでボーッとしている場面を。
周りには誰もいない。
音もない。
オヤジと僕だけがポツンと船の上。
微かな波が船をゆっくりと揺らし
揺られながら月と月の光が反射した海を
ただボーッとみていた。
あれは完全にリラックスしていたんだと
今になってわかった。
イメージは大事。
そのイメージをより鮮明にすることで、
あたかもそこに居るかのようになれるから。
1960年から今まで3,000万部売れた本
サイコサイバネティクスの中の
文章の中にこのリラックスというのがでてくる。
心の研究をした有名な整形外科医の
マクスウェル・マルツ博士の本です。
経営で有名なダン・ケネディはマルツ博士から
多くのことを学び、至る所にマルツ博士のことが出てきます。
サイコサイバネティクスというとなんか怖いイメージととらえられそうですが、
簡単に言うと、勝手に進んでいってくれる自動成功装置みたいなものが本来の人間の能力に備わっているから、それを上手く使おうみたいな感じですね。
全てはなんかの意味や縁があると
思っているので、
少しのことでもおすすめしたいことが
あればと思っております。
では!

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